Shopify、BASEなどでオリジナリティの高い商品を販売する際、意外と難しいのは「物流代行(物流アウトソーシング、物流倉庫、3PL、発送代行など)」を探すことです。

なぜなら、モール型のEコマースプラットフォーム(Amazonや楽天市場など)には、モールが運営する物流サービスがありますが、ShopifyやBASEといったカート型のEコマースプラットフォームには、そうしたサービスは無く、様々な物流会社から自社に最適な1社を選ばなくては行けないからです。

この記事では、ShopifyやBASEでオリジナリティの高い商品を販売する、DtoC型のECストアに向けて、物流倉庫を選定する際のポイントと、実際の倉庫の例についてご紹介いたします。

また、この記事は「物流代行を探されている方」に向けたものですので、「そもそも物流代行を利用すべきかわからない」という方や、「モールが運営する物流サービスでも良い」という方は、以下の記事をご確認ください。

DtoC型のストアが、倉庫選びで確認すべき3点

DtoC型のストアが、倉庫選びで確認すべき点で、見落としがちな3点をご紹介いたします。

専任担当者がつくこと

ECの運営をしていると、「注文を受けて、倉庫から発送する」という通常よくある物流業務”以外”の業務が必ず発生します。

・ポップアップに出店するため在庫をまとめて送りたい

・撮影などで急に追加のサンプル品が必要になった

例えば、このような業務は頻繁に発生します。

こうしたイレギュラーな要望については、段取りについて倉庫の担当者と密にコミュニケーションを取ってすすめていくことが望ましいです。

物流倉庫には「ストア毎に担当者がつく場合」と「担当者がつかない場合」があります。

前者の方が、ストアのことやストア側/倉庫側の担当者の仕事の進め方について、相互理解を深めやすいので、こうした相談もしやすいのです。

そのため、DtoC型のECストアは、担当者がつく物流倉庫を選んだ方が、様々な施策に挑戦しやすくなります。

オプション等の要望に柔軟に対応してもらえること

期間限定でクーポンを同梱する施策や、デザインに凝った外箱を用いるなど、物流倉庫に協力いただくことで成り立つマーケティングの打ち手があります。例えば、LINE公式アカウントやメルマガへの登録を促すチラシ等を同梱することで、購入した方に対してCRM施策を行うことができます。

こうした施策を行うためには、物流倉庫が物流加工について柔軟に対応できる必要があります。

倉庫の作業クオリティが高いこと

当然ながら、物流倉庫の作業クオリティが高いことは重要です。

多くの倉庫が丁寧に保管・梱包を行っていますが、中には商品をよく紛失してしまう倉庫があったり、梱包のクオリティが低い倉庫もあります。(本当にあるの?と疑いたくなってしまいますが、実際にシッピーノにはそうした理由での倉庫リプレイスの相談が寄せられます…。)

物流倉庫の作業クオリティは、事前に倉庫の現場を見学することで推しはかることができます。

見学をせずに倉庫を決めてしまうストア担当者の方も多いですが、ブランドとしての購買体験にこだわるのであれば、できる限り見学をしたうえで倉庫を決められると良いでしょう。

商材タイプにより確認すべきこと

温度管理

食品や化粧品を取り扱う方は、商品に合わせて「冷蔵・冷凍・常温(温度管理あり)・常温(温度管理なし)」の倉庫から適切なものを選びましょう。

多くの倉庫が、温度管理のない常温の倉庫で、外の気温に応じて室温も変化します。また、温度管理のない常温の倉庫であっても、所在地や建物のつくりによって、夏場は外気並みに暑くなる倉庫もあれば、それほどではない倉庫もあり、まちまちです。

倉庫の温度については、必ず担当者に確認を取ることをおすすめします。

もちろん、アパレルや雑貨、グッズなど、保管温度の影響を受けない商材であれば、気にする必要はありません。

危険物の取り扱い可否

制汗剤など、スプレー缶の商品は身近なものですが、保管という観点では危険物に該当するケースもあります。

こうした商品の取り扱い可否や、実績については、必ず確認しましょう。

化粧品や医薬部外品の取り扱いの可否

化粧品や医薬部外品の物流業務を委託するには、物流倉庫がそれぞれの認可を取得や届け出を行っている必要があります。

認可を確認する必要がある商品の例として、以下のようなものがあります。

・化粧品(化粧品製造業許可)

・医薬品、医薬部外品(医薬品製造業の許可、医薬部外品製造業の許可)

・燃焼性の高い品(危険物取扱者)

・食品(食品・菓子製造加工)※セット加工や賞味期限シール添付、シュリンク包装など物流加工も行う場合に認可が必要

Shopify、BASEと倉庫を連携できるか?も重要

ShopifyやBASEから注文情報を自動で倉庫に連携することができると、EC運営において受注処理に使う時間をグッと減らすことができます。

特に、1~3人など少人数でEC運営に取り組む場合、注文が発生する毎/あるいは数時間おきに注文情報をまとめて倉庫に連携していると、マーケティングや商品企画などの”売上を増やすための施策”になかなか時間を使えなくなってしまいますので、ECストアと倉庫の連携機能はマストと言えます。

こうしたECストアと倉庫を連携するシステムを「自動出荷システム(自動出荷アプリ、等)」と呼びます。倉庫が自動出荷システムに対応しているかも、事前に確認すると良いでしょう。

※この記事を執筆しているシッピーノは、まさにこの「自動出荷システム」の一例です。

料金モデル

倉庫によって料金体系はまちまちですが、大まかには以下のようなものを想像しておくと良いでしょう。

物流倉庫の例

Shopify、BASEの倉庫探しについて相談しませんか?

シッピーノは先述の通り、「自動出荷システム」というツールを提供しており、物流代行業者ではありません。

しかし、「物流倉庫の選び方からサポートしてほしい・・・」というECストアのご要望にお応えし、倉庫紹介も”無料で”行っております。

物流紹介:利用者の声


「MUSE by RIMO」担当者様のコメント


デザイン・生産管理・SNS運用・お問い合わせ対応など、ブランド運営におけるコア業務はすべて1人で行っています。
梱包、発送などの物流業務も自力で行っていたのですが、Eコマースの運営に本格的に力を入れていくにあたって、物流のプロに外注化することにしました。

複数の事業者さんに提案を依頼しましたが、その中でもシッピーノさんは返信が早く、スムーズに物流倉庫の紹介を進めていただけました。その後、自動出荷アプリの設定も親身にサポートしていただきました。

シッピーノ(※)を使うことで、Shopifyの注文情報を自動で物流倉庫に連携することができるため、物流倉庫に納品をしてしまえば何もしなくても出荷がされていき、非常に助かっています。※ここでは自動出荷アプリとしてのシッピーノの意味

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