OMSの概要

OMS(受注管理システム)とは?

OMSはOrder Management Systemの略称です。複数のECの受注情報を1つのシステムに取りまとめ、受注処理を実行する役割を担います。
例えば、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピング、Shopifyなど、複数のECモール・カートでECストアを展開している場合には、受注情報をそれぞれのストアにログインして取得する必要があります。OMSを導入することで、1つのシステムに複数のECストアの受注情報が集約されるため、処理にかかる工数を削減することができます。

主な機能

2023年7月現在、複数の企業からそれぞれ個性の異なるOMSがリリースされており、機能や得意な領域はまちまちです。しかし、おおむねどのOMSも、以下の機能を有しています。

  • 受注の取り込み
  • 受注情報と処理ステータスの一覧化
  • 在庫同期(ストア上の在庫数を同期すること。例えば、同じ商品を複数モールに展開する場合に、あるモールで商品Aが売れたら、他のモールからも商品Aの商品数を1つマイナスする、といった処理のこと。)
  • 物流サービスへの出荷依頼の実行

もっと詳しく!OMSの解説

ここからは、より詳しいOMSの解説へと移ります。

※動画でも解説しています。

ECの受注業務の全体の流れから解説。OMSの説明は8:38ごろから。

EC運営で必要な物流・受注業務とは?

ECを運営していくうえで、注文に伴って「倉庫業務」と「受注業務」の2つのルーティンワークが発生します。

そのうち「倉庫業務」は物流のプロである3PLに外注することが可能です。

一方で、「受注業務」については3PLに外注できないのが一般的であり、ECの運営スタッフが業務を行うことになります。

そこで、OMSを利用することで、受注業務を効率化、ないしは自動化することが可能になります。

中段が「3PLを利用し、OMSを使わない場合の作業」

(※なかには、関通さんのように受注処理の外注事業も行っている倉庫もあります)

受注~出荷を取り巻くシステム・サービス

OMS

このように、どうしてもECストア側の人的リソースが必要になってしまう受注処理ですが、先述の通り、OMSを利用することで効率化と、一部業務の自動化が可能です。

OMSの一例としては、当ブログを執筆するシッピーノの他に、ネクストエンジンやクロスモールといったサービスがあります。

WMS

物流倉庫側で、商品が「いくつ・どこに」あるのかを管理する「WMS(=倉庫管理システム)」というシステムもあります。倉庫側の業務を効率化するためのツールです。

フルフィルメント by Amazonやヤマト運輸のフルフィルメントサービスなど、大規模な物流サービスでは、オリジナルのシステムを用意しているケースもあります。

中規模~小規模な独立系の物流サービスでは、自前のWMSを用意していないことが一般的です。そのような物流倉庫を利用して、在庫管理を効率的に行いたい場合には、ロジザードZEROをはじめとするクラウド型のWMSを導入します。

OMSとWMSの連結

ストア側の情報を取りまとめるOMSと、倉庫側の情報を取りまとめるWMSをAPIで連携することによって、受注情報を自動的に倉庫側に流していき、逆に倉庫側から発送済みの情報をストア側に流していくことができます。

「自動化」と「シンプルさ」に強み。シッピーノとは?

シッピーノは「すぐに設定できて」「受注をできるだけ自動で倉庫に連携すること」に特化したOMSの一種です。

次のような受注業務を自動化します。

  • 注文情報の取得
  • サンクスメールの送信
  • 倉庫へ出荷依頼
  • 配送情報を倉庫から取得し、ストアに登録
  • 出荷完了メールの送付
  • 在庫同期(API連携のみ)

注文情報の取得から在庫同期まで自動処理

ECストア側では、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Qoo10、Shopify、BASEに対応しています。

物流サービス側では、FBAマルチチャネルサービス、ロジザードZERO、ロジモプロ、佐川グローバルロジスティクス、スクロール360の物流代行サービス、ヤマト運輸のフルフィルメントサービス、CSVで出荷依頼を受け付ける国内倉庫を連携いただけます。

シッピーノが連携しているモールシステムと物流サービス

OMSは通常、複数ECを一括で管理したいというニーズで検討されますが、シッピーノは「出荷依頼の自動化」に強みがあり、利用される理由でもあります。そのため、出店しているECサイトが1つだけの場合でご利用いただくケースも多くございます。

また、最大手OMSのネクストエンジンは、シッピーノを併用することによって、FBAマルチチャネルサービスへの出荷依頼が可能になります。

倉庫の紹介も実施

FBAやヤマトフルフィルメントなどの大規模フルフィルメント以外の3PLを探されているストア様に向けては、提携物流倉庫のご紹介も無料で行っています。

当ブログでは、提携倉庫の一部を実際に取材したうえで、記事で紹介しています。

▼提携倉庫の紹介記事

https://www.shippinno.net/netshop-blog/category/warehouses-recommended/

ご質問はお気軽に

シッピーノの機能や、倉庫紹介について気になる方は、お気軽にご質問ください。
ECのバックオフィス業務の効率化や、物流倉庫の選定は、1人で行っていると非常に悩ましいですが、シッピーノのような関連サービスに相談すると、意外とすんなり進むことも少なくありません。