Yahoo!ショッピングは日本国内で上位の流通総額を誇るECモールです。最近ではPayPayポイントの還元を行うなど、ユーザーにとって魅力的な売り場になっています。ECストア運営者にとっても、出店のハードルが比較的低く、販売手数料率も低いという特徴があり、魅力のある販路です。

一方、楽天市場やAmazonとは異なるアプローチで攻略する必要があり、しかもECストアの数も多いため、「売上が伸び悩んだ」「売り方がわからない」といった理由で撤退してしまう方の声も多く聞きます。

今回はそんなYahoo!ショッピングの攻略方法について、Yahoo!ショッピングを専門に売上アップの支援を行う、株式会社アルドの佐藤氏にお話を伺ってきました。

株式会社アルド 佐藤英介 氏

株式会社アルド 代表取締役
佐藤英介

1977年アトランタ生まれ。
Yahoo!ショッピング専門でコンサルティングしている株式会社アルド代表取締役。2008年まで楽天株式会社に在籍後、独立してネットショップの多モール展開などシステム支援に従事。
2023年1月に著書「Yahoo!ショッピング完全攻略ガイド」を出版。
月商100万円から3ヶ月で2倍にアップなど、売上アップの実績多数。
4年連続でイーコマース事業協会(エビス)様と東海イービジネス研究会(TEK)様でセミナーを行っているほか、Yahoo!ショッピングの社員向けにも勉強会を行うなど、積極的に情報発信も行っている。

検索対策がとにかく重要

売上・流入の8割と関係するから

Yahoo!ショッピングの売上を増やすためには「検索順位」の対策が最も重要です。Yahoo!ショッピングの売上・流入は「検索」が55%、「カテゴリ」が23%からなり、あわせて売上の約8割を占めます。

検索順位の対策は両方に影響がある施策になるため、特に重要と言えます。

Yahoo!ショッピング特有の対策が必要

Yahoo!ショッピングは、「インターネットに慣れていないユーザーも多い」といった、楽天やAmazonとは異なる特徴があります。そのため、楽天市場やAmazonなどの他モールと共通の商品説明や商品タイトルをつけてしまうと、それがYahoo!ショッピングにおいて最適であるとは限りません。

Yahoo!ショッピング特有の対策テクニックを知り、実行することで、モールのポテンシャルを最大限に引き出すことができるでしょう。

検索対策でまず行いたいこと

Yahoo!ショッピングでは検索対策が重要なことは先に述べた通りですが、具体的な対策として「これは必ずやるべき」という2つの施策を紹介いたします。

キーワードの調査

まずは流入を狙うべきキーワードを策定します。

ここで注意しなければいけない点は、「検索のボリュームが大きいキーワードを狙ってしまう」ということがよくある間違いになります。

例えば「スニーカー」を扱っているECストアを運営しているとすると、最も多い検索数を見込めるキーワードは「スニーカー」となるでしょう。そこで「スニーカー」という検索を狙ってしまうと、競合が多すぎることで、売上に基づくランキングにおいて上位で無ければ、検索結果の上位を取ることは難しくなります。

一方で、「スニーカー 30代」や「スニーカー ランニング」などのように、狙うキーワードを少し絞ることで、検索結果の上位を取るハードルを下げることができます。

このようにして、検索数の多さと、掲載順位の上げやすさを加味し、キーワードを選定していきます。

商品名の編集

商品ごとに狙うキーワードが決まったら、重要だと考えられる順番で商品名に入力していきます。

例)「スニーカー ランニング」を最も狙いたいキーワードとし、「スニーカー 30代」を次に狙いたいキーワードとした場合

「スニーカー ランニング 30代」

このような考え方で商品名を考案していきます。

さらに「メンズ用」や「幅広」といった要素も入れると

「スニーカー ランニング 30代 メンズ 幅広」

となります。

ただし、商品名が長すぎるとむしろ検索順位にはマイナスの影響が出る場合もあるため、およそ全角50文字(半角100文字)あたりを上限とみなして考えましょう。

Yahoo!ショッピングのSEO対策に特化したツールの活用も視野に入れよう

先に紹介したような施策は、Yahoo!ショッピングの売上を伸ばすために行うべき施策のほんの一部に過ぎません。しかも、ここで紹介した施策だけでも、一度取り組んでみて終わり…ではなく、設定してみた結果を振り返り、上手くいかなかったものは別の訴求を試してみるというPDCAを回す必要があります。

実は、そのようなPDCAサイクルを回しやすくし、しかもYahoo!ショッピングの売上を伸ばすために必要なテクニックも共有してくれるツールがあります。

今回お話を伺った株式会社アルドの佐藤氏が開発した「Yahoo!ショッピングSEO改善システム」は、次のような機能があります。

登録したキーワードの順位を自動でチェック

登録したキーワードでの、商品の順位を自動でチェックすることができます。

グラフで日別の順位の変動を見ることも可能です。

編集した商品がすぐわかる

順位画面では、編集した日が一目でわかるマークが表示され、クリックすると編集した記録を確認することができます。編集した前後での順位の動きが可視化されるため、施策の振り返りが簡単にできるようになります。

商品の編集ができる

商品の編集はツール上でできるため、わざわざストアクリエイターを開かずに、すぐに次の案を試すことができます。

Yahoo!ショッピングの最新情報・SEOノウハウ集がついてくる

Yahoo!ショッピング専門でコンサルティングを手がける佐藤氏による、Yahoo!ショッピングSEOのマニュアルもついてきます。さらに、Yahoo!ショッピングの最新情報も配信されるため、変化の多いYahoo!ショッピングの情報もキャッチアップできます。

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