日本展開が始まってから約5年しか経過していないにも関わらず、Shopifyの日本での成長は目覚ましいものとなっています。
最近ではYouTubeとの連携も発表するなど、新しいユーザーとショップが繋がる機能の拡充が続いています。
(参考)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000034630.html
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20220720-2403358/
一方で主要モールのAmazon.co.jpについても、2022年の「プライムデー」は過去最高の指標を記録する等、マーケットプレイスとしての成長を続けています。
(参考)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001512.000004612.html
ECを始めるにあたり、比較されることが増えてきたAmazon・Shopify。今回はそれぞれのメリットと、同時に運営する場合の効率化のコツをお伝えします。
Amazon運営のメリットとは
モールとしての集客力がある
Googleにて商品カテゴリを検索すると、検索結果の上位にAmazonがくることが多々あります。
このようにAmazon自体が集客力を持っていますので、ランキング等に掲載されるなどしてモール内の露出を作ることができれば、追加の広告費をかけずに売上を作ることができます。
Shopify等のいわゆる「自社EC」は集客施策を各自で行う必要があることを踏まえると、これはモール型ECの大きなメリットになります。
Amazonのロイヤリティが高いユーザーがいる
Amazon Prime会員であればPrimeマークが付いているAmazon上の販売商品であれば、翌日にも商品を受け取ることが可能です。
また、ポイントも付くため、そのモールでの買い物を優先したいユーザー層が一定数いるとされています。
Shopify運営のメリットとは
手数料が安い
Amazonの販売では8%~15%(※)の販売手数料が発生するのに対し、Shopifyは3.25%~4.15%の手数料が発生します。
モール型のECと比較して、Shopifyの販売手数料は安く抑えられています。
ブランドの世界観が出せる
Shopifyは独自ドメインでECを運営するものになるため、モール型と比較して柔軟にショップをデザインすることが可能です。
豊富なテンプレートに画像をはめることができるため、Webサイト制作に精通していなくてもサイト構築が可能です。
https://www.shopify.com/jp/examples
顧客の情報を管理できる
Shopifyではモール型ECと異なり、メールアドレス等の会員情報を管理し、メルマガといったCRM施策を各自で行うことができます。
LINE友達追加やSNSフォローの導線を設けることも可能なため、モールでは実現できない形でお客さまと繋がることができます。
「両方取り組む」がオススメの理由
モール自体に流入があるAmazonの方が、売上に繋がるイメージを持てる方が多いのではないでしょうか。
もちろんAmazonだけでECを始めるのも良いと思いますが、おすすめは「両方」です。
Shopifyで作った自社ECは、立ち上げ初期は集客に苦労するものの、長期的には顧客リストという資産を作ることができます。手数料の少ないShopifyでのストアも早めに仕込んでおくことで、長期的な利益率の改善に繋がることが理由です。
ShopifyとAmazonの運営を効率化するには
両方の運営には工数が掛かるのも事実です。ここでは、ShopifyとAmazonの運営を効率化する方法をお伝えいたします。
Shopify上でAmazonチャネルとして連携する方法
ShopifyとAmazonを連携することで、Shopifyの商品情報をAmazonに反映させることが可能です。
- 商品データ
- 注文データ
- 在庫データ
- 配送データ
アプリを使って連携が可能
2022年7月現在、他のブログ記事で紹介されている「Shopify管理画面上の『販売チャネル』からAmazonを追加する方法」からのチャネル追加が一部のアカウントを除き、設定できなくなっているようです。
参考:https://channel.io/ja/blog/shopify-amazon-integration
2022年7月時点では有料アプリを使うことで、上記のShopify×Amazonの連携が可能となります。
https://apps.shopify.com/amazon-by-cedcommerce
問い合わせの省人化
売上が増えるに比例して問い合わせ対応も増加する傾向があります。
こちらは、問合せ先の電話番号に音声自動応答システムを導入することで、安価に効率化が可能です。
音声自動応答システムはIVRとも呼ばれ、Twilio等が提供しています。
【IVRの例】
https://www.twilio.com/solutions/ivr
https://ivry.jp/
倉庫をできるだけ1つに
出荷元の倉庫を極力1つにまとめることをオススメします。
なぜならば、倉庫の数が増えるとそれに比例して「在庫確認」と「納品」の作業工数がかかるからです。
例えば、弊社サービス「シッピーノ」の利用ユーザー様の中には、倉庫の数を2箇所にしたとたん、在庫確認と納品にかける作業時間が計算通り2倍になってしまったケースがあります。
また、複数の倉庫に在庫を分散してしまうと、「Shopifyでは在庫が沢山余っているのに、Amazonでは売り切れが発生してしまい、売れる機会を逃した」といった機会損失が発生します。
工数と機会損失を抑える意味で、倉庫は分散させないことがおすすめです。
①FBAマルチチャネルサービスを活用しよう
Amazonが運営する物流サービス「フルフィルメント by Amazon」は、Shopifyで発生した注文であっても出荷の対応が可能です。これを「FBAマルチチャネルサービス」と呼びます。
Amazonの売上の方が大きいうちは、FBAに一本化すると良いでしょう。
②3PLに一本化しよう
一方で、AmazonよりもShopifyの売上が大きく、オリジナルの梱包などの柔軟な倉庫対応を望む場合は、3PLと呼ばれる物流サービスを利用しましょう。「物流倉庫」「物流代行」等とも呼ばれます。
3PLでは、オリジナルの梱包や同梱物の対応などを、柔軟に対応しているケースが多いです。
受注処理を自動化しよう
ShopifyとAmazonの両方でECを運営していると、注文情報を取り込み、倉庫に出荷指示を出す業務が必ず発生します。
例えばFBAを使う場合は、Amazonの注文は自動でFBAに出荷指示が行われますが、Shopifyの注文は管理画面やCSVのアップロードを使って出荷指示を行い、購入サンクスメール等を手動で送信する手間が発生します。
FBAを利用しない場合であれば、Shopify、Amazon両方とも、出荷指示の業務が発生します。
こうした業務は「自動出荷ツール」を導入することで自動化が可能です。
Amazon&Shopifyの出荷自動化なら「シッピーノ」
AmazonとShopifyを運営する方の自動出荷ツールは「シッピーノ」がおすすめです。
AmazonやShopifyをはじめとした主要モールから注文情報を自動で取得し、物流倉庫にAPI連携やCSVで出荷指示を共有します。
連携先の物流倉庫の中にはFBAも含まれており、シッピーノは2022年7月時点で唯一、FBAとShopifyを連携できる国産Shopifyアプリとなっています。
Shopifyアプリストアで「シッピーノ」を探す
