楽天市場-FBAプラン、Yahoo!ショッピング-FBAプラン
試験的に始めたEC事業が新たな売上を生んだ!シッピーノで手軽に多店舗展開も可能に
シッピーノを利用しているEC事業者の方は、どのような理由で導入を決め、どのような運用をしているのでしょうか。さまざまな店舗さまにお話を伺い、事例を紹介していきます。
今回お話をうかがったのは、EC店舗「セカンドフロア」を運営する担当者様。運営会社の歴史は古く、創業は50年ほど前。金物や樹脂成型品のメーカー兼商社を生業としていますが、 時代の変化に合わせて最近ではセキュリティ製品や照明器具等の新事業が主軸となっています。
その中で、EC事業はまだ新しく、Amazonをはじめとして、楽天市場、Yahoo!ショッピングにも出店。
複数の店舗を運営する中で、シッピーノの導入を決めました。セカンドフロアの特徴として、顧客層は法人がメインということで、B to Cとはまた違った傾向も見られます。
金物からEC事業へ進出したら、意外と売れた!
会社としてEC事業を始めたきっかけは何だったんですか?
最初はある意味遊び的な感じで試験的にAmazonに商品を登録して売ってみたら意外と売れたのがきっかけです。
数年前までは、Amazonも今ほど競争が激しくなかったので、広告費もかからず、出品すれば容易に検索上位に露出し売れるイメージでしたが、今は大分手間がかかるようになっていて、検索上位に露出させるのはかなり面倒で、特に自社製品で商品ページから作成する際には内部施策を十分施し、広告運用も工数がかかります。広告運用に関しては今年の春頃から運用を外注化しています。
御社の場合、個人の方よりも法人のお客様がメインということですが、そのことによって、店舗運営に違いなどはありますか?
個人相手とは異なり、法人の場合は平日の昼間に注文が集中します。
夜間や土日の注文は少ない為、月曜日朝にたまった注文を処理するという事はありません。また企業相手という事もあり、過度な要求やクレーム等は個人よりも少なく、その割にまとめ買いが多い為、良い客層をつかめているとは思います。
Amazonから楽天、ヤフーへ、運用の実際
楽天市場、Yahoo!ショッピングにも出店されていますが、売上としてはやはりAmazonがメインですか?
売上の7割程はAmazonです。当店が扱う様な法人向けの金物や産業部品などの限られたマーケットの製品は、やはりAmazonが最も強いと感じています。
運用をシンプルにしたい為、多店舗展開はせずにAmazonで一本化したとも考えていますが、どうしても楽天やヤフーのポイントを使いたい、又は貯めたいという層が一定数は存在するので、そこを他店に取られない為にも3大モールには出店していますが、楽天とヤフーショッピングを合わせて残りの3割位しかないのが現状です。
しかし、当店が楽天やヤフーの売り方を理解していないだけで、ちゃんとやったらもっと売れるかも知れませんね。
FBA以外は利用されていますか?
95%の出荷はFBAです。FBAに預けられないサイズの大型商品や、スプレー缶などFBAで保管してもらえない商品だけ自社出荷をしています。
注文金額の平均や、月の出荷数はどのぐらいですか?
出荷数は、月間平均3,000件程度です。商品単価はかなり幅があり、500円程度の物から、50,000円程度の物まであります。
法人のまとめ買い注文の件数や、数万円単位の商品の売れ行きが、毎月の売上を左右させています。
ヤフー無料化で出店検討、そこにシッピーノが
シッピーノを導入されたのは今年の春ですが、きっかけは何だったんですか?
シッピーノを導入する前から、実は楽天市場には出店していたのですが、FBAが使えるamazonとは異なり、売れるほどに自社出荷に手間がかかりますし、amazonと楽天間の在庫数を手作業で調整するのも面倒ですので、出荷がしやすくて在庫が豊富にある商品だけに絞って販売するなど、売上はあまり重視せず、手間をかけない事を念頭に楽天を運用していました。
その後、Yahoo!ショッピングへの出店料・手数料が無料化されたタイミングで、Yahoo!ショッピングに出店するのですが、そのタイミングでAmazonのFBAを利用し、楽天とYahoo!ショッピングの注文を自動出荷する事を決めました。
FBAを使って出荷を自動化するシステムやサービスはいくつかありますが、それらを選択するにあたり、問題がありました。
受注、在庫、出荷まで全てを一元管理する様なシステムやサービスでは、Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングの全注文に対して手数料が発生してしまう事が当店には厄介で、当店の売上の7割を占めるAmazonの利益率を圧迫します。
当店では残りの3割である楽天、Yahoo!ショッピングがFBAに連携して自動出荷される注文に対しては逆に手数料を支払ってでも自動出荷したい訳ですから、おのずと選択肢はシッピーノに絞られました。
シッピーノはまさにその様な料金体系で、楽天、Yahoo!ショッピングの注文をFBAから自動出荷したもののみに費用が発生するので、当店の様にAmazonがメインの店舗であれば、最小限のコストで、自動出荷であすつくやあす楽の対応までできてしまう、最良の選択かと思います。
導入時や導入後にとまどうことなどはありませんでしたか?
導入はびっくりするぐらい簡単でした。今まで使ったことのある他のシステムと比べても、時間をかけずに簡単に導入できましたね。
導入後もトラブルなく、安定しています。こういったシステムというのは、何もないということが一番良いと思います。
改善してほしいところがあっても、すぐに対応してもらえたのも良かったですね。何か問い合わせをしても、しっかりと返ってきますし、サポートが丁寧だと思います。
EC店舗の運用は何人でされていますか?
日々の運用は専任のスタッフが1人だけです。運用に関してはその1人に全て任せています。僕はEC向け商品の開発、仕入れ交渉、難しい問い合わせ等に対応し、受注や出荷等には一切携わりません。
出荷関連の業務は、自社出荷の商品を出荷するのに1日1時間程。
それと、毎週火曜日だけ当店からFBAに向けて在庫を補充するのですが、その作業は3時間~4時間程度といったところです。
週に3~4時間の作業を行うだけで1週間分の700件~800件程度の注文を自動出荷できるのですから、FBA、シッピーノ共に本当に助けて頂いていると思いますね。
独自の路線、売上よりも商品を見つける場に
今後の展開としてはどのように考えられていますか?EC事業を拡大していかれるのでしょうか?
本業の方で利益は出ているので、EC事業を主軸にあの手この手を使って売上を伸ばしていくというイメージは弱く、日々の売上も大切にしながらも、爆発的に売れるようなバズる商品を探したり、開発検討しながら進めています。
前に一度、弊社で扱っていたオランダのメーカーの変わったデザインの電源タップが、人気テレビ番組で紹介された際、大量の在庫が一気になくなってしまったということがありました。
FBAの在庫は一晩で売り切れ、大量にあった社内の在庫をすぐにFBAに補充しましたが、それも瞬時に売り切れてしまい、すぐさま大量に仕入れ注文をしたのですが、そこは海外製の輸入商品という事もあり、製造、輸送、諸々でFBAに納品したのは2か月後。さすがに2か月も経過してしまうとテレビ番組の効果もなく、逆に注目された事で、競合が増えてしまって、まったく売れなくなってしまい、大量に積まれた在庫だけが残るという事がありました。
ただ、今後の展開としては、それくらい一旗揚げられる様な爆発的に売れる商品を開発したり、見つけていきたいと考えています。