シッピーノはこれまで多くの要望にお応えして、ECのショップ様を対象に物流倉庫のご紹介も行ってきております。
一方で、倉庫の裏側や特徴は、わざわざ問い合わせをしないと外側からわかりにくい面があるかと思います。一度問い合わせをしたらしつこく営業されるんじゃないか…と不安な気持ちにもなりますよね。
そのような背景から、シッピーノでは、物流代行(物流倉庫・発送代行)をお探しのショップ様のために、問い合わせなくても倉庫の雰囲気が伝わる、倉庫の紹介記事を発信しております。
vol2は「株式会社清長」さん!
ECスタートアップや中小規模の事業者様など、まだ出荷件数が少ないショップさん向けには「ロジモプロ」、中規模以上の事業者様で出荷件数が多く、個別の物流スキームを構築したいショップさん向けには「ロジプレミアム」を展開し、物流支援を行っています。
今回は「ロジモプロ」について、株式会社清長 営業部の中川さんにお話を伺いました。
【基本情報】
会社名:株式会社清長
所在地:
本社:東京都千代田区神田駿河台2-1-20お茶の水ユニオンビル3F
物流事業本部:千葉県柏市高田1067-1
代表者:武田紀世彦
サービスURL:https://www.logimopro.jp/
完全従量課金制の発送代行「ロジモプロ」を展開
株式会社清長さんは「ロジモプロ」というサービスブランドで、EC・ネットショップの発送代行を行っています。
元々は「ロジプレミアム」という、出荷量の多いEC・ネットショップ向けの物流代行を展開していたそうですが、「中小規模のお店からも、何とかしていただけないか、というご相談を数多く頂戴した(中川氏)」ことを受け、ロジモプロのサービスを開始したそうです。
中小規模のECのために、次のような特徴があります。
【ロジモプロの特徴】
- 初期費用・固定費が0円で、完全に従量課金制
- 契約期間の縛りも無し
- 商品は一個からでも利用可能
- ギフトラッピング、同梱物に対応
- 土日祝でも出荷のオプションあり
- 申し込みから利用までオンラインで完結
- 入荷予定の登録、在庫確認、発送依頼もツール上で完結
最も大きな特徴は「初期費用・固定費がかからない”完全”従量課金制」です。
これはFBAなどのモール型フルフィルメントを除くとかなり珍しい特徴となっており、ショップにとって利用のハードルがグッと下がるポイントとなります。
このように利用しやすいサービスとなっているため、利用ショップ様からは「睡眠時間が確保できるようになった」「コア業務に集中して売上を伸ばすことができた」という感謝のお言葉を頂くことも多いのだとか。
また、申し込みから利用開始までオンラインで完結する仕組みを整えているため、ショップ側の準備が早ければ1週間ほどで利用開始できる点も大きな特徴となっています。(ちなみに、最短記録は3日で利用開始という例もあるそうです!)
固定費0円にできる理由は?
圧倒的な仕組み化と効率化が秘訣
ロジモプロは倉庫内の業務を正確かつ効率的に運営するノウハウと設備を整えています。
この結果、出荷件数の割には少ない人数で出荷を実現することができています。さらに仕組みの力によって「フリーロケーション(※)」を採用することができ、倉庫内のスペースを有効活用できています。
※フリーロケーションとは…通常、発送代行は商品の保管場所を利用中のショップごとに割り当てる「固定ロケーション」を採用します。
固定ロケーションのメリットは、ショップごとに担当者をつけられるようになるため、ショップ側と倉庫の現場のコミュニケーションが柔軟になることが挙げられます。このようなメリットがあるため、出荷量が多いショップ向けのサービスでは固定ロケーションが好まれ、実際にロジプレミアムでは固定ロケーションを採用されているショップ様もいらっしゃいます。
一方、固定ロケーションのデメリットは、ショップが借りた場所に対して保管する商品数が少ない場合に、固定費が割高になってしまうことになります。そのため、出荷量の少ない事業者にとっては、発送代行を利用しにくい原因を作ってしまいます。
フリーロケーションは固定ロケーションの逆で、保管場所をショップごとに割り当てない管理方法になります。ツールを活用し、倉庫のどこにどの商品があるのかをほぼリアルタイムに管理することで、流動的に保管場所を変えることができます。
どのような仕組み化を行っているのか、ロジモプロの現場を見ていきましょう!
固定費0を実現する仕組み!ロジモプロの現場に潜入
全体の流れ
ロジモプロでは、倉庫内の業務スペースが次のように分けられています。
【業務スペース(作業順)】
①納品スペース
②入荷スペース
③保管スペース
④梱包スペース
⑤積み込みスペース
①→⑤の順に商品が動いていき、配送業者に引き渡される流れとなります。
①納品スペース
各ショップの生産先や仕入先から納品された商品が一旦こちらのスペースに集められます。
②入荷スペース
納品されたダンボールを開封し、入庫を行っていきます。
ロジモプロの現場では、タブレット端末を利用して、事前にショップにより登録された入荷予定の情報と照会したうえ、ロジモプロ上の在庫に計上していきます。
③保管スペース
入荷作業が終わると、商品は保管スペースへと移されます。保管スペースには納品時の外箱から出された状態で保管されています。保管された商品は、注文が入るとピッキングされ④の梱包スペースへと移動されます。
ロジモプロは、今現在どの商品がどの棚にあるのか管理できるツールを活用しているため、保管スペースの配置を頻繁に変更することができるそうです。
ツールを活かし、売れやすいシーズンやイベントを迎えた商品はピッキングしやすい位置に、そうでない商品はピッキングしにくい位置に変更することで、業務の効率化を実現しています。
④梱包スペース
注文を受けてピッキングされた商品は、梱包スペースへと運ばれます。
ロジモプロでは、梱包業務も効率化するために、梱包を半自動化する設備も導入しています。
Ⅰ梱包サイズの自動計測
レーンに流した商品の高さを計測し、適切な梱包サイズをスタッフに教えます。この設備を活用することで、配送サイズを適正化し、大きすぎる箱で送ってしまうなどの無駄な配送コストを抑えることが可能となります。
Ⅱ梱包の半自動化
ダンボールの組み立てから封止も設備を使って効率化・省人化しています。
また、同梱物やギフトラッピング、緩衝材を使った梱包といったオプションの要請に対しては、スタッフが丁寧に対応されています。
機械化と人の対応を上手く組み合わせることで、効率と品質を両立させています。
⑤積み込みスペース
梱包された商品は配送会社に引き渡され、トラックへと積み込まれていきます。
積み込みは配送会社のドライバーの役割になるのですが、なんとロジモプロでは、積み込みの作業まで効率化する設備を導入しています。自社の効率化だけではなく、配送会社の業務の負担を軽くする設備投資も行っているそうです。
こうした設備を通じ、各配送拠点に向けて発送されます。
シッピーノと連携し、出荷依頼の自動が可能
ロジモプロはシッピーノと併用することにより、「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Shopify」と連携し、受注~出荷業務を完全に自動化することが可能です。
「ロジモプロ×シッピーノ」利用者の声
<職人向けの工具を取り扱うA社様の事例>
元々は大手モール型フルフィルメントを活用してEC運営を行っていました。
ただ、そちらは他モール向けの手数料が高かったことから、倉庫のリプレイスを決断しました。
複数の倉庫を比較検討した結果、ロジモプロは検品に十分に対応してくれることと、シッピーノと併用すればShopifyを始めとした主要ECと連携できるという点で、ロジモプロに決めました。
ロジモプロとシッピーノのおかげで、もともと毎日1時間ほどは取られていた出荷業務がゼロになりましたし、何よりも出荷業務のことを考える負荷が無くなったことに助かっています。
おかげでSNSの運用や、広告施策といった売上を伸ばすための施策に時間を割くことができるようになりました。
固定費0で少量から使えることが強みの「ロジモプロ」
「ロジモプロを使ってECを始めて、コア業務に集中することで出荷量が増えていくお客さんを見るのが一番嬉しいこと」とは、営業部の中川さんの言葉です。実際、利用中のショップさんも「出荷に悩まされなくなった」というメリットを感じているそうです。
ロジモプロのサービスだけでもショップ様は出荷業務を外注することはできますが、さらにシッピーノも併用すると、受注の確認と出荷依頼の業務まで自動化することができます。
ロジモプロ×シッピーノでルーティン業務を圧倒的に効率化したいショップ様は、ぜひ一度お問合せください!