動向予測 – ネットショップ・EC物流のすべて https://www.shippinno.net/netshop-blog 物流から販売・経理まで、ネットショップ経営のすべてを網羅:シッピーノ公式ブログ Mon, 15 Jun 2020 08:51:39 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.1.6 経産省「平成29年度 電子商取引に関する市場調査」に見る、B to C-EC業界の現状と今後の動向予測 https://www.shippinno.net/netshop-blog/%e5%8b%95%e5%90%91%e4%ba%88%e6%b8%ac/sijyoutyousa/ Mon, 06 Aug 2018 01:46:45 +0000 http://www.shippinno.net/netshop-blog/?p=474 2018年4月25日、経済産業省より「我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」の平成29年度版が発表されました。

定期的に発表されているこの調査は、EC業界の現状と今後の動向を考える上で欠かせないデータです。今回は、この調査より、B to C-EC業界のことをメインに、重要な点をまとめます。

継続するEC市場の成長とその要因

2017 年の B to C-EC 市場規模は、16 兆 5,054 億円となり、前年比 9.1%増。EC 化率は、5.79%で対前年比 0.36 ポイント増(※EC 化率は物販分野を対象としたもの)。

この数年のデータと比べても、EC市場がペースを落とすことなく成長を続けていることが分かる。ただし、物販分野のEC化率は若干の落ち着きを見せています。しかし、目立ったマイナス要因は見られないため、次年度以降の動向と合わせて注視すべきところです。

2017年のEC市場の成長の要因として考えられているのが次の3点です。

・個人消費の復調
・小売業が好調を維持
・スマートフォンの利用者・利用年代の拡大

個人消費の復調は、2017 年の実質 GDP が 4 四半期連続でプラス成長している点、また、総務省統計局発表の「家計調査」に基づき、「財(商品)」に関する支出がプラスに転じていること、「サービス」に関する支出が下げ止まり傾向を見せていることからもうかがえます。

小売業の好調は、内閣府発表の景気動向指数における商業販売額(小売業)の対前年同月比を見ると分かります。2017 年、前年同月比がマイナスとなったのは 10 月のみ(▲0.2)で、年間を通じて極端な変動がなく、全般的に好調を維持しています。

そして、この数年、EC業界で話に上がらないことのない「スマートフォン」については、2017年においても重要な点になっています。

知っての通り、ここ数年スマートフォンの利用は急激に拡大しており、2016 年末には 57.9%と前年比で 3.6%増となっています。この時点では自宅のパソコンが58.6%とわずかに上回っていますが、2017 年末は拮抗、またはスマートフォンが自宅のパソコンを逆転している可能性が予想されています。

スマートフォン利用の拡大と共に注意すべきなのが、世代間のスマートフォンの利用率の差が縮まっていることです。

総務省発表の通信利用動向調査によると、人のスマートフォン保有状況 は、2014 年末点から2016年で、次のように変化しています。「スマートフォンは若い世代が使うもの」とは言えなくなっている状況です。

20 代 87.5%→94.2%
30 代 78.0%→90.4%
40 代 63.8%→79.9%
50 代 41.8%→66.0%

さらに、若い世代よりも年齢が上の世代の方が、消費支出が大きくなります。総務省統計局の家計調査によると、世帯主が 20 歳代の世帯の1カ月の消費支出が 165,287 円なのに対し、50 歳代は 304,265 円となっています。

消費支出の大きい高齢者層がスマートフォンを利用するようになることで、今後はこの層によるスマートフォンを通じた購入が、物販系 B to C-EC 市場拡大の中で大きな影響力を持つ可能性が大いにあります。

なお、タブレット型端末の利用も、23.6%で前年比5.3%増と拡大を続けています。スマートフォンだけでなく、タブレット型端末なども含めたあらゆる端末に対応するレスポンシブ対応が、やはりECサイトに求められているのではないでしょうか。

物販系 B to C-ECの成長分野

物販系 B to C-ECには、次の分野があります。

(1) 食品、飲料、酒類
(2) 生活家電、AV 機器、PC・周辺機器等(オンラインゲーム含まず)
(3) 書籍、映像・音楽ソフト (書籍には電子出版含まず)
(4) 化粧品、医薬品
(5) 雑貨、家具、インテリア
(6) 衣類、服装雑貨等
(7) 自動車、自動二輪車、パーツ等
(8) 事務用品・文房具
(9) その他

この分野を、市場規模の大きい順に5つ並べると、次のようになります。この5つの分野は全て 1 兆円以上の市場規模があり、合計すると物販系分野の 85%を占めています。

衣類・服装雑貨等:16,454億円
食品、飲料、酒類:15,579円億円
生活家電・AV 機器・PC・周辺機器等:15,332億円
雑貨、家具、インテリア:14,817億円
書籍、映像・音楽ソフト:11,136億円

2016 年と比較した際の伸び率が高い順に並べると、次のようになります。

雑貨、家具、インテリア:9.8%
事務用品・文房具:8.2%
化粧品、医薬:7.6%
衣類・服飾雑貨等:7.6%

また、EC 化率が高い順に並べると、次のようになります。

事務用品・文房具:37.38%
生活家電、AV 機器、PC・周辺機器等:30.18%
書籍、映像・音楽ソフト:26.35%
雑貨、家具、インテリア:20.40%

物販系B to C-ECにおける成長分野の注目動向

上記の物販系B to C-ECの成長分野において、2017年、特に注視すべき動向を紹介していきます。

衣類、服装雑貨等

B to C-EC における物販系分野の中でも市場規模が大きく、好調な分野と言えます。B to C-EC の売上の約半分程度はアウターウエア、次いで服装雑貨系(靴、鞄、宝飾品等)、インナーウエアが続いています。

衣類、服飾雑貨等を扱ういわゆるアパレルEC業界において、2017年に話題となったのが、ZOZOTOWN を展開するスタートトゥディが相次いで打ち出した、「ツケ払い」、「採寸ボディスーツ」、「送料自由化(※2017 年 11 月 1 日廃止」といった独自の取り組みです。

また、いまやEC業界を語る上で欠かせない影響力を持つアマゾンジャパンは、 2017 年秋に、新たにアパレル専用の物流拠点「アマゾン藤井寺フルフィルメントセンター」を構築しました。Amazon.co.jpにおいても、アパレルは大きな流通量を持つ分野であるようです。

アパレルECのユーザーは女性が多く、市場規模ベースで男性と比較すると女性は 2 倍以上と推定されています。特に 30 代の女性による購入が多いようです。ただし、男性も 20 代、30 代を中心に徐々にネットでの購入が定着しつつあるようです。今後は、今はまだメインのユーザー層ではない男性や女性の中高齢層を取り込むことで、市場規模がさらに拡大する余地があります。

 アパレルECの特徴として、スマートフォン経由の市場規模が B to C-EC の 50%以上を占め、物販系分野の中で最も高い数値と推計される点もあげられます。アパレルECは、スマートフォンと相性の良い分野のようです。

 また、今後注視すべき点として、フリマアプリの市場があります。フリマアプリで取引されるさまざまな商品の中でも、衣類や服飾雑貨は大きな割合を占めるからです。2017年時点では明示できるほどの大きな影響は見られていないようですが、今後、B to C-ECにどのような影響があるか注視すべきところでしょう。

食品、飲料、酒類

国内の物販系分野でリアル、ネット全てを含む商取引市場規模が最も大きい分野。2017 年は推定 60 兆円以上の見込みで、個人商品全体の約 4 割を占めます。EC 化率は他の分野より低いですが、これはEC 化率の分母である推定商取引市場規模が巨大であるためであり、EC化率が遅れているわけではありません。

売上の大きい企業としては、次のような事業者があげられます。

・GMS 等の店舗型小売業者によるネットスーパー
・ネット販売に特化した(またはネット販売をメインとした)ネットスーパー
・飲料専門事業者
・ミネラルウォーターや酒類を専門に取り扱う事業者
・菓子類の販売事業者
・健康食品の販売事業者

売上状況を見ると、ネットスーパーが全体を牽引しているようです。また、この分野で注目の動きといえば、アマゾンジャパンが提供している生鮮食品の販売サービス「Amazon フレッシュ」。こういった大手のサービスにひっぱられる形で、消費者のニーズを反映して、より利便性の高いサービスが生まれてくるのではないでしょうか。たとえば、定期便のようなリピート購入サービス、バランスの良い栄養を獲れるよう考えられたミールキットなどのも、その流れの中にあります。

また、食品の中でも健康食品分野も売上が着実に拡大しています。健康食品のメインユーザーは高齢者ですが、これまではテレビ通販やカタログ販売等を見て注文していたのが、ネット購入に移行することで、B to C-ECの市場が大きくなっています。

また、ダイエットや美容は、健康食品分野における重要な存在です。ただし、2017 年に「ダイエット」「美容」といった効果を謳う機能性表示食品に対して初の行政処分が下されたこともあり、商品を売りたい気持ちはもちろんとしても、販売者側には広告の際の慎重な対応が求められます。

化粧品、医薬品

推計対象は、化粧品全般、医薬品、および美容・健康関連器具。市場規模が堅調に拡大している分野です。中でも注目なのが、医薬品。市場規模はまだ小さいものの、売上が前年比で約 30%増と大きく伸びています。

化粧品は種類が多く、製品の訴求ポイントもさまざま。さらに、販売チャネルも多数あるため、EC 化率が他の商品カテゴリーより低い状態が長年続いてきました。しかし、近年、SNS や口コミサイトを参考に B to C-EC によって商品を購入する若い世代も増えているようです。また、スマートフォンによって、若い世代の女性が手軽に化粧品をB to C-EC で購入する傾向も見られ、B to C-EC市場における存在感が高まっています。

また、化粧品業界の傾向として、ここ数年新規参入が相次いでいることや、訪日外国人をターゲットとした販売が好調である点があげられます。まだまだ伸びる余地はある分野と言えるでしょう。

また、医薬品に関して、2014 年 6 月の薬事法等の改正の施行により、(一部を除く)一般用医薬品のネット販売が解禁となりました。医薬品のネット販売と言えば、2013 年 1 月に最高裁判所より出された判決により、第 1 類・第 2 類医薬品のネット販売が認められる流れになりました。

その他、美容・健康関連器具も含め、市場規模の拡大が予測される分野です。

2017年B to C-EC業界の重要トピック

2017年から2018年のEC業界の動きを知る上で、おさえておきたいトピックとして、次のものがあります。

物流問題

2017 年は、宅配便事業者による配送料金値上げが相次ぎました。その背景には、宅配便事業者の荷受量の急増と人手不足があります。これに対応するために、配送料金の値上げ要請や荷受け量の総量規制、時間帯指定配達の見直し、宅配ボックスの利用等が進められるようになりました。

特に国内 B to C-EC 事業にとって大きな関心毎が、配送料金の値上げでしょう。これまで多くの事業者が「送料無料」を掲げてきましたが、それを止める事業者と継続する事業者で大きく分かれ、事業者によって対応がそれぞれ異なります。

いずれにしても、これまで通り「何もしない」というわけにはいかず、様子見だった事業者も2018年には何らかの対応を迫られるのではないでしょうか。

SNS 、インスタグラムのブーム

SNSの存在感は年毎に大きくなっていますが、2017年は、特に、流行語大賞に「インスタ映え」が選ばれたように、Instagram の存在感があった年でした。

Instagram は写真ありきの SNS ツールで、商品のコンテンツとしてテキストだけでなく、写真も重視することが求められます。また、Instagramを始めとしたSNSは、EC 事業者側から発信される情報だけでなく、SNS の利用者が発信し、相互のコミュニケーションができるのが特徴の一つです。SNS は、検索サイトと同様に商品検索のツールとしても浸透してきており、SNSアカウントを運用しないとしても、自社の商品がどのように検索されているか把握するなど、何らかの対策が求められます。

ライブコマースの活用

商品の宣伝をインターネットでライブ配信し、視聴者が配信画面から商品を購入するスタイルの販売方法。中国で、著名なブロガーやインフルエンサーにより拡大した経緯があります。

2017 年は、国内の大手 EC プラットフォーム事業者を中心にライブコマースが立ち上がり始めた年でもありました。事業者は、生の声で商品の良さを伝えることができ、視聴者は、より詳細な情報を視聴者は得ることができます。ライブコマースにおいては、視聴者からの質問をリアルタイムで受け付ける対話型の機能を備えている点も特徴です。

ライブコマースに関する注意点としては、リアルタイムでの配信であるため、公序良俗に反しないことや社会通念上不適切と捉えられかねない発言、行動を防止するための方法を準備しておくことです。

クレジットカード決済の不正利用防止策

インターネット上の主流な決済方法は、クレジットカード払いです。便利な一方、カード情報の漏えい、不正利用などのリスクも小さくありません。

現在、一般財団法人日本クレジット協会が中心となって設立された「クレジット取引セキュリティ対策協議会」による、「クレジットカード取引におけるセキュリティ対策の強化に向けた実行計画」が行われています。

この計画では、①カード情報を不正使用者に入手させないための対策、②カード不正使用を防止するための対策を取りまとめています。

これに基づき、昨年、対策をされた事業者も多いのではないでしょうか。ECに関しては、基本的に対策は完了しているはずですが、抜けがないか確認はしておきましょう。

2018年以降のEC業界で成長を続けるために
 以上のデータを基にして、2018年のEC業界で成長を続けるために何が必要かと考えると、いろいろなことが考えられますが、大きなところとしては、物流問題への対策と、スマートフォン利用の定着とそれに伴うECの利用方法の変化への対応ではないでしょうか。

 物流問題に関しては、自社だけで解決しようとせずに、代行サービスなどをうまく活用していくことをおすすめします。

 スマートフォン利用の定着については、まずは自社のメインユーザー層を明確にすると共に、その世代のスマートフォンの使い方に合わせた施策を優先すべきです。これまではPCを前提に考えていたところを、スマートフォン前提に考え方を変えることが求められるでしょう。

 また、取り扱っている商品の分野ごとにも、重要なトピックや必要な対策が変わってくるので、EC業界全体の動きと、もう少し範囲の狭い各分野の動きとを合わせて見るようにしましょう。

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Amazon/ヤフー/楽天の2017年注目ニュースと2018年の動向予測、宅配問題はどうなる? https://www.shippinno.net/netshop-blog/%e5%8b%95%e5%90%91%e4%ba%88%e6%b8%ac/yosoku/ Tue, 16 Jan 2018 06:32:56 +0000 http://www.shippinno.net/netshop-blog/?p=244 EC市場成長に大きく貢献している、Amazon、Yahoo! ショッピング、楽天市場などのECモール。特に、スタートアップの事業者にとっては、モールの存在は欠かせません。

一方で、市場の成長と共に競争も激化しているわけですが、2018年、モールはどのような動きをするのでしょうか。それを予測するためにも、2017年の各モールの動きと注目ニュースを振り返ってみたいと思います。

2017年、EC市場は宅配問題に大きく揺れた年でもありますが、物流関連のモールの動きにも注目です。

シッピーノ資料DL

Amazon 2017年の動き

Amazonの2017年の動きでは、マーケットプレイスおよびプライム会員サービスの拡充が目立ちました。

消費者の対してはプライム会員への誘導、販売事業者に対してはFBAをはじめとした「早く・安く・便利に」を求める消費者のニーズに応えられるような支援が進められています。物流業務を含めたECに関する業務全般で、今後、Amazon独自の仕組みが強化されるのではないでしょうか。

注目ニュースピックアップ

●マーケットプレイスの拡充

・【9月20日】法人・個人事業主向け購買専用サイトAmazon Businessで Amazonマーケットプレイスの販売事業者へB2Bの販売機会を提供:従来のAmazonサイトと同様に簡単に出品・販売でき、さらに「法人価格」「数量割引」「法人限定出品」などの新機能が利用できる。FBAおよびマケプレプライム利用により、期間限定の配送特典であるお急ぎ便で商品配送が可能に。

●プライム会員サービスの拡充

・【4月18日】「Prime Now」でドラッグストアおよび百貨店のヘルスビューティや総菜、和洋菓子など、約1万1千点の取り扱いを開始:「ココカラファイン」、「マツモトキヨシ」のコスメ・美容用品、「三越日本橋本店」の総菜・和洋菓子、合計約1万1,000点の出品を開始。これにより、都内対象エリアのPrime Now取扱商品は最大7万点以上に拡大。

・【4月21日】「Amazonフレッシュ」、東京の一部地域でサービス開始:1万7,000点以上の食料品の他、日用品・雑貨も取り扱い、合計で10万点以上の商品を購入できる新サービス。配送対象エリアは東京都の港区、千代田区、中央区、江東区、墨田区、江戸川区の6区域(一部エリアを除く)より順次拡大予定。利用料は月額500円(税込)で、Amazonプライム会員は30日間無料体験あり。

・【6月8日】Amazonプライム、月間プランを開始:年会費3,900円(税込)が、月間プラン(月会費:税込400円)で利用可能に。

・【6月15日】「Amazonフレッシュ」、配送対象エリアを拡大:東京都の18区、狛江市、調布市、千葉県の市川市、浦安市、および神奈川県川崎市(いずれも一部エリアを除く)に配送対象エリアが拡大。

・【6月21日】「Prime Now」、対象エリアを武蔵野市・三鷹市を含む都内10市に拡大:従来の東京23区内と神奈川県、千葉県、大阪府、兵庫県の一部エリアに加え、武蔵野市、三鷹市、西東京市、東久留米市、小平市、小金井市、国分寺市、国立市、府中市、稲城市の10市を追加。24,000点以上の品揃えを提供。

・【7月12日】Amazon「プライムデー2017」、日本で過去最高の注文数を記録:7月10日18時から30時間開催された、Amazonプライム会員向けビッグセール。日本において過去最高を記録。

・【10月5日】プライム会員向けの新サービス「Prime Reading」を日本で開始:Kindle電子書籍の中から数百冊の書籍やマンガ、雑誌が追加料金なしで利用可能に。

・【11月9日】AmazonプライムやPrime Studentの会費のお支払いが携帯決済で可能に:株式会社NTTドコモ・KDDI株式会社が提供する携帯決済サービス。

・【12月27日】最大のホリデーシーズンを記録:11月1日からスタートしたホリデーシーズン中、無料の当日お急ぎ便、お急ぎ便、Prime Nowの利用が昨年比2倍以上に。期間内の1週間で400万人以上がAmazonプライム無料体験または有料会員に登録。スモールビジネス・起業家の販売事業者への注文が、全世界で10億個以上に。

その他、気になる動きとしては、ファッション関連。Amazonの国内15カ所目の物流拠点であり、ファッション専用となる「アマゾン藤井寺FC」の新設や、2018年4春に品川シーサイドにオープン予定のAmazon Fashion専用の撮影スタジオなど、物流面での拡充がうかがえます。

また、銀聯クレジットカードの対応開始、日本の優れた地方産品を海外に紹介する「The Wonder 500 Store」のオープンなど、グローバルな動きも進んでいます。

Yahoo! ショッピング2017年の動き

Yahoo! ショッピングの2017年の動きでは、ユーザーを増やための施策が目立ちます。具体的には、Yahoo! プレミアム会員を軸にソフトバンクユーザーからの送客を行い、大規模セールで購入を促しています。

実際に、Yahoo! ショッピング最大規模のセール「いい買い物の日」関連のセールでは、期間中「Yahoo!ショッピング」取扱高全体の約8割をYahoo!プレミアム会員が占め、11月11日の「いい買物の日」当日の同比率は約9割となっています。

物流関連では、Yahoo! ショッピングについてはあまり目立った動きはありませんでした。ヤフオク!では、日本郵便と連携し匿名配送など新サービスを開始しています。

注目ニュースピックアップ

●ソフトバンクユーザーからの送客

・【4月26日】“ソフトバンク”スマホで「Yahoo!プレミアム」全特典が使い放題、さらに「Yahoo!ショッピング」などのポイントも全品いつでも10倍:ソフトバンクのスマホユーザーに、月額料金はそのままで「Yahoo!プレミアム」(通常月額料:462円)を提供。これにより、「Yahoo!プレミアム」の全特典が使い放題に。さらに、「Yahoo!ショッピング」「LOHACO for SoftBank」での買い物でもらえるポイントが、通常「Yahoo!プレミアム」会員なら5倍のところ、全品(一部除外)いつでも10倍となるキャンペーンを実施。

●大規模セールの開催

・【10月16日】2017年は史上最大規模!11月11日は『いい買物の日』:「Tポイント1,000万ポイント」など、総額約3億円規模の豪華賞品が当たる各社横断キャンペーン「いい買物の日くじ」を筆頭に、大規模セール・キャンペーンを展開。過去最大の94社(192ブランド)が、リアル・ネットで同時開催。

・【11月2日】11月5日(日)から11月11日(土)まで1週間の大規模キャンペーン・セールを開催:最大半額の『いい買物の日』タイムセール。ポイントアップキャンペーンや、プレミアム会員限定のタイムセールあり。「ヤフオク!」「Yahoo!ダイニング」などグループ全17サービスで“お買物の祭典”を開催。

・【12月6日】「年末プレミアム会員セール」を開催、プレミアム会員がお得にポイントを獲得できる企画などを実施:12月8日~12月10日開催。最大40倍のポイント獲得のチャンス。Yahoo! プレミアム会員向けの「お買い物リレー」「5%オフクーポン」の他、誰でも参加できる「半額以下!6時間限定タイムセール」では、ブランド時計や大型液晶テレビなどをラインアップ。

その他、「預金払い」「Yahoo!マネー」の対応銀行に18行を追加、iPhone・iPadアプリでの決済手段にApple Payを追加するなど、決済面での利便性向上も行っています。また、メルカリと共に安心安全なeコマース環境整備を目的とした「EC事業者協議会」を設立するなど、ECの品質向上のための動きも見られました。

楽天市場2017年の動き

楽天市場の2017年の動きでは、他社と連携した物流関連を始めとした新たな試みが見られます。特に、日本郵便と連携した動きは、注目すべきものです。

注目ニュースピックアップ

・【4月5日】EC物流における不在再配達削減に向けた楽天と日本郵便の連携の強化:Cサービスの利用者が不在を気にせずに、商品を一度で確実に受け取れるようなラストワンマイル配送サービスの仕組みの整備や施策を検討。具体的な施策としては、(1)拠点受取サービスの拡充(コンビニエンスストア、郵便局、はこぽす、楽天BOXでの受取)、(2)指定場所配達サービスの実施、(3)通知サービスの充実、(4)1回で受け取った際の楽天スーパーポイントの付与の4点。特別運賃の提供も開始。

・【10月31日】楽天とローソン、福島県南相馬市でドローン配送と移動販売を組み合わせた商品配送で協業:「ローソン南相馬小高店」(福島県南相馬市)を拠点に、専用車両による移動販売とドローンによる商品配送を連携させた試験的な取り組みを開始。

・【12月19日】楽天とビックカメラ、新サービス「楽天ビック」提供に向けて新会社を設立:家電分野を中心としたより利便性の高いショッピング体験を提供することを目的に新会社を設立し、2018年4月よりサービスの提供を開始。オンラインとオフラインの連動も強化し、サイト上での実店舗の商品在庫確認、サイトで購入した商品の実店舗での受取、楽天スーパーポイントの実店舗での利用などを検討中。

その他、11月13日に発表された2017年度決算では、EC流通総額・売上収益の増加が見られます。Amazonの利便性、Yahoo! のお得感は強いですが、楽天はもともとの市場規模と、楽天スーパーポイントや楽天カードでのお得感が強さとなっています。

営業利益は減少していますが、これはC2Cビジネス等への投資の影響と説明されています。C2Cビジネスの「ラクマ」「フリル」では流通総額がそれぞれ「ラクマ」は2倍(Q3/17、前年同期比)と「フリル」は5.9倍(17年9月、前年同月比)と伸びているようです。

Amazon、ヤフー、楽天、2018年の動きは?

楽天ではすでに発表されていますが、2~3月は、各モールの前年の売上ランキングなどが発表されるので、商品開発の参考としても注目です。

Amazonは、FBA、プライム会員を軸に、物流に関しても独自の仕組みを構築していくのではないかと考えられます。ファッションカテゴリに強化の動きも見られます。

楽天は、宅配問題に関して、日本郵便との連携がどう進んでいくのか注目です。出店者に対して、一昨年より「クオリティ(品質)」が重視される流れも続いているため、ミスの少ない、業務の効率的な仕組み化が重要です。

ヤフーは、もうしばらくは出店数・会員数増加に注力していくのかという感じがします。初期費用や月額固定費がかからない分のコストは抑えられますが、セールなどもあるため、どうバランスを取るのか、配送料を含め、販売事業者のバランス感覚が問われます。

宅配問題に関しては、今後、宅配運賃が上がることはやはり避けられない流れですが、これまで物流業務をマンパワーで回してきた事業者は、業務を効率化して無駄をなくすことでコストを抑えられる可能性が大きいです。

また、AmazonのFBAやFBAマルチチャネルのようなアウトソーシングサービスは、コストを一定にできますし、何より品質が安定する点で、価格以外の価値を出せるのでおすすめです。

年始は、大規模なセールも少なく、業務が落ち着く傾向にあるので、今のうちに業務を効率化しておくと良いしょう。特に、新しいツールやサービスを利用する場合は、繁忙期より前に導入して慣らしておくと、繁忙期にトラブルを起こしにくくなります。

シッピーノ資料DL

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